BRM療法は、免疫療法の初期に研究された治療法です。

がん免疫療法の歴史

BRM療法

BRM療法は、免疫療法の初期に研究された治療法です。

実際の臨床では単独での治療効果が乏しいため、現在は、承認されている他剤との併用投与に用法が限られています。

免疫療法の初期に研究されたBRM療法とは、生体の何らかの反応を変化させるもの(BRM, Biological Response Modifier )を用いる治療法という単純な意味です。要するに、体内で何をしているのか実態がよくわからないが、それを使えば体の免疫反応が強く出るというモノを使う治療法を総称しています。

代表例がキノコ製剤で、治療薬として国から承認されているクレスチン、レンチナンや、盛んに宣伝されている各種の健康食品がここに含まれます。

また、微生物製剤としては、結核菌から作られる丸山ワクチン、溶連菌を抗生物質ペニシリンで不活性化し乾燥したOK-432(商品名:ピシバニール)があります。その他に、サメ軟骨、海藻類、穀物抽出製剤などもBRM製剤に含まれます。

1980年代に至るまでのがん免疫療法の研究は、もっぱらBRM療法が主体でした。ネズミを使った動物実験では、BRM療法は見かけ上、華々しい効果があります。しかし、人でもそうかというと、実際は必ずしもそうではありません。

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